足場の高さを調整するジャッキベースとは?種類や使い方などをご紹介
足場のTIPS
足場の高さを調整するジャッキベースとは?
建物の周辺環境によっては、足場の高さを調整するためには足場の最下部に設置する土台の高さを変える必要があります。
この時に使われるのが、ジャッキベースと言われる調整のパイプジャッキです。主に鉄製で十字形をしています。
コンクリート等で舗装されていない箇所では、地面に接する面積を増やすことで荷重を分散し、足場の沈下を防ぐために数メートルある木製の長尺敷板を使用する場合があります。
自在ジャッキベースは屋根など傾きのある場所で使用する可動性のジャッキベースのことをいいます。
そこで今回は、ジャッキベースの種類や使い方について解説していきます。
目次
ジャッキベースとは?
足場の下部に使用して上下の高さを調節する資材をジャッキベースといい、足場を支える役割と仮設足場の安定性を高める役割を持った重要な資材です。
現場用途にあわせて、主に床面に使用する固定ジャッキ、屋根や傾斜のある場所でジャッキを可動させて使用する自在ジャッキ、壁側に足場が倒れない様にするために使用する壁あてジャッキ(壁ジャッキ/圧縮ジャッキ)などがあります。
ジャッキベースの高さを調節することで接地面の高さのずれを調整し、支柱の位置を平行に保ち、その次に取り付けをする手摺や踏板等も平行に保てるようになります。平行に足場を組むことでずれを減らし、荷重の負担を分散し、より強固な足場にすることで倒壊する可能性を減らします。
固定ジャッキは単独では使用せず、アンダーベースと呼ばれるプラスチックまたは鉄製の敷版、場合によっては木材を下に敷いて使用します。
アンダーベースをジャッキベースの下に敷くことで、地面にかかる荷重を分散することができるので、足場をより安定させることができます。
最近は床に傷がつくこと懸念したり、見た目重視にこだわるリフォーム会社の現場などではプラスチック製の方がより好まれているようです。
アンダーベース(敷盤/敷板)
プラスチック製のアンダーベースは、真ん中にベース部分をはめ込むエコワイドタイプと設置する箇所に合わせてベースをはめる場所を変更できるウルトラワイドタイプがあり、屋根用の自在ジャッキベースの場合はベース部分を横方向で位置を調節でき、さらに屋根部分を傷つけない様にするゴムがついた下屋用アンダーベースなどがあります。
段差がひどい場所には段差用敷板という資材を使用する時もあります。
ジャッキベースの種類と使い方
ジャッキベースの種類は固定型と方向によって上下左右に動く自在型等があります。
画像で見比べてみると一目瞭然です。
固定ジャッキベース
主に足場の一番下に使われます。平らな環境で、垂直に立てる際に使用するジャッキベースです。
アンダーベースにベース部分をはめこみ使用します。もし、平らにならない場合はその下に木材などをはめ込み調整したりもします。
固定ジャッキベースの使い方
- アンダーベースを敷きその上に固定ジャッキをのせてベース部分を固定します。
- ジャッキの部分に支柱を挿します。水平に保つためにほかの支柱と同じ高さになるようにハンドルの位置を合わせます。
自在ジャッキベース
屋根の上など傾斜のある場所で高さを調節するために使われるジャッキベースです。
自在ジャッキベースの使い方
- ゴムのついた下屋用アンダーベースを置きます。
- その上に自在ジャッキベースを載せて、横の位置の調整をしてから、支柱を挿します。
※アンダーベースの方向やベースの向きにより、支柱を上下左右に稼働させ、調整することができます。
(ジャッキ付き)ローリングキャスター
可動式ローリングタワーなどを組み立てる際に利用されるのが、キャスター付きのジャッキベースです。
(ジャッキ付き)ローリングキャスターの使い方
ローリングタワーの組み立て方はこちらからご覧下さい。
>ローリングタワー(ローリング足場)とは?特徴と足場の組み立てに使う資材をご紹介
こちらの記事で紹介しているローリングタワーの最下部にジャッキ付きローリングキャスターを設置することで可動式のローリングタワーとなります。
まとめ
今回は足場材の一つである「ジャッキベース」について用途や種類、使い方などを分かりやすく解説いたしました。
- ジャッキベースは足場を支える「足」の役割をもち、仮設足場の安定性を高める重要な資材。
- ジャッキベースには、固定のものと自在に動く可変式のものがある。
- 固定ジャッキベースは足場を垂直に立てるために使われる資材。
- 屋根の上など傾斜のある場所で高さを調節する際は、自在ジャッキベースが利用される。
- ローリングタワーなどでジャッキ付きのローリングキャスターを使うこともある。
- ジャッキベースの下にはアンダーベース(鉄製・プラスチック製)が敷かれる。
- 建物の周辺環境によってはコンクリートなどで舗装されていない場合などの緩い地盤の上では、アンダーベースに代わりに木製の長尺のものがつかわれることもある。
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