枠組足場とは?8つの主要部材や単管足場との違いを解説
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枠組み足場とは?特徴と足場の組み立てに使う資材をご紹介
足場の中でも、組み立てやすさや耐久性の強さといったメリットをもつ足場が枠組足場です。一方で、組み立てに使う部材が多く、また異なる規格があるなど、理解しておかないといけないことが多い特徴もあります。
そこで、枠組足場とは何か、枠組み足場のメリットやデメリット、組み立てに使う部材について解説していきます。
枠組足場とは
枠組足場とは、鋼管を門型に溶接された建枠を中心に脚注ジョイント・ジャッキ型ベース金具・床付き布枠・筋交・鋼製布板といった基本部材を組み立てる方法を取る足場のことで、多くの現場で使われていて最も一般的な足場です。
枠組足場は、作業員や資材の落下を防止するために、先行手摺(てすり)や幅木、メッシュシートの設置が義務付けられています。
通称として建枠のことを「ビティ」、枠組足場のことを「ビティ足場」とも呼ばれます。
これは、昭和27年に米国ビティスキャホード社より輸入したことに由来します。
枠組足場はくさび緊結式足場で対応できない高層物にも対応できるため、枠組足場を取り扱う作業員は、大型(ゼネコン等)の現場に携わった経験のある職人が多い傾向にあります。
主に建物の外壁に沿って設置され、作業床の幅が広く、軽くて強度が高く、組立てや解体も比較的簡単なことがメリットです。組み立てが基本的にボルト・番線なので組立て作業時にハンマーを使わないことから、組立て時の騒音もそれほど大きくありません。
また、クレーンを用いて大組み・大払しができるので高層部での安全性が高いです。
枠組足場の場合、部材搬入の大型ユニックが入ることができるかの確認や、部材の置き場を確保する必要があります。
工期が長く、また部材の種類が限られるため、融通があまり利かないことがデメリットとしてあげられます。
枠組足場の主要部材
基本構成部材は建枠・ジャッキ・筋交・ジョイント/ピン・アームロック・布板・壁つなぎ・手摺になります。
- 建枠
- 鉄ジャッキ
- 筋交
- ジョイント/ピン
- アームロック
- 布板
- 壁つなぎ
- 手摺
枠組足場のその他足場との違い
足場には、パイプや丸太などを使って組み立てる「組立足場」と、屋上や梁などから吊るされる「吊り足場」の2種類があります。
さらに組立足場には、枠組足場のほかに、手摺や筋交を支柱の緊結部にくさびで緊結する「くさび緊結式足場(ビケ足場)」と、単管パイプにクランプなどの基本部材を組み立てる「単管足場」があります。
これら3つの組立足場の特徴の違いは、単管足場は低層の外壁塗装用に、くさび緊結式足場(ビケ足場)は中層建築工事用ないし高層建築物の外壁の塗り替えなどに使用されることに対し、枠組足場は建築物の外壁面に沿って設置されることです。
まとめ
今回は、枠組足場とは何か、枠組足場の組み立てに使う資材などをご紹介いたしました。最後に枠組足場の特徴についておさらいしておきましょう。
- 足場の強度が高く、高層建築工事用に使用されている。
- ハンマーによる打ち込みが無いため、組み立て時の騒音が比較的少ない
ASNOVA編集部からのコメント
枠組足場は、最もオーソドックスな足場である為資材の応用も可能ですが、建枠だけで部品が50種類以上ありインチ規格やメーター規格があるなど、基本部材もサイズ別に存在しています!くさび緊結式足場よりも歴史は長く、単管足場よりも安全性が高いため、より安全性の高い構造を組み立てることができます!
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