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吊り足場とは?吊り足場の3つのメリットも紹介

足場のTIPS

吊り足場(AC)
吊り足場(AC)

吊り足場とは?特徴と足場の組み立てに使う資材をご紹介

足場工事と一口に言ってもさまざまな種類があり、その現場によってどんな足場が適しているかを判断する必要があります。
しかし、足場の違いと言われても具体的にどんな違いがあるのか、なかなかわからないものです。
今回は「吊り足場」は「通常の足場」とはどんなことが違うのか、組み立て方についてご紹介したいと思います。

 

吊り足場とは

吊り足場とは吊り下げられた足場のことを言います。吊りチェーンやパイプ、金具、作業床などを用いて、上から吊り下げる形で単管足場を設置することが特徴です。

橋梁工事やプラント、ビル建築の鉄骨組立て工事、高層ビルの吹き抜けなどの大空間建築のメンテナンスなど、下から足場を組み立てるのが難しい場所における、鉄骨材のボルト締め、溶接作業、鉄筋組立て作業などを行うために設置されます。

通常の足場は地面から上に組み上げていくため、地面の形状等によって設置が困難な場合は、吊り足場を使います。

他にも、パイプや作業床がユニットとなった吊り足場もあります。
このような足場を用いることにより、より安全でスピーディーに組み立てることが可能となります。

吊り足場の種類

吊り足場の種類は主に2種類です。
鉄骨梁に直接既製の吊り足場を懸垂する方式の「吊り枠足場」と、鉄骨梁から吊りチェーンを吊り材とし、足場用鋼管、角形鋼管、丸太などを井桁状に組み、足場板を架り渡し作業床とした「吊り棚足場」があります。

吊り枠足場

鉄骨材のボルト締めや溶接作業、鉄筋組立て作業などを行うための足場。

主に鉄骨工事に用いられることが多く、あらかじめ地上で組み立てられて、ボルト、補助材などと一緒に楊重され、所定の位置に設置されます

吊り棚足場

鉄骨材のボルト締めや、溶接及び鉄筋の組立て作業などを行うための足場。

主にビル建築などに用いられることが多く、地上で足場を組むことが出来ない場合に採用されます。

吊り足場と他の足場の違い

吊り足場は上部から吊り下げた足場のことを指し、他の通常の足場は地面から組み上げていくものを指します。

通常の足場とは、「くさび式足場」「枠組み足場」「単管足場」などがあげられます。

吊り足場の3つのメリット

1.広範囲の作業ができる

吊り足場は、高所での横方向への作業を主とした現場に適しており、通常の足場は地面からくみ上げていきますが、吊り足場は吊り下げられた足場のため地面の影響がありません。そのため、広範囲にわたって作業を行うことができます。

2.工期短縮

地面に組み上げていく足場とは違い水平方向に組み上げていくため、移動床を設置して延長作業を行うことで足場をつくることができるため、工期の短縮にもつながります。

3.安全性

設置に危険が伴ってしまう恐れはありますが、手すりの内側で作業するため、作業員の安全性は通常の足場と同様に確保できます。

吊り足場の組み方は?

吊り足場は作業安全性が非常に重要なので、準備作業も入念に行うことが義務付けられています。

また、吊り足場の設置には有資格者の配置が必要で、「足場組み立て等作業主任技術者」や「玉かけ技能講習修了者」を適正に配置し、有資格者の指示によって作業できる環境を整える必要があります。

作業員の人数や健康状態のチェックを行い、作業ができる状態か確認します。次に作業の内容や手順を確認し、危険箇所がないかを事前に把握・共有しておきましょう。

使用工具や資材、保護具の点検を行い、事故等が起きないように不良品の排除や傷や破損がないかの確認も重要です。

打ち合わせなどの準備作業が完了してから吊り足場を組み立てていきましょう。

1.作業範囲確保

吊り足場工事では第三者への危害を及ぼさないため、作業範囲をバリケードやロープで囲う必要があります。関係者以外が立ち入らないよう、囲いを確実に行う事が重要です。

2.組み立て作業

吊り足場の組立ての手順を各項目ごとにご説明いたします。

安全設備を取り付ける

まず、親綱やスタンション等の安全設備を取り付けます。
スタンションの間隔は概ね10mとし、親綱は命綱をかけやすい位置に設置することが重要です。

親子パイプ設置

作業時には命綱を親綱にしっかりつなぎ、吊りチェーンの間隔は1200mm程度とします。単管ジョイント部分は自在クランプで緊結をし、2つ以上使用することで安全性を保つことが重要です。

コロバシパイプ設置

親子パイプ設置時と同様に命綱をしっかり繋ぎ安全を確保し、コロバシパイプの間隔は900mm程度で設置します。

足場板設置

足場板は端部を重ねず突き合わせで置いていき、端部の出しは100〜200程度で設置します。足場板の支持は最低3点以上とし、安全性を確保します。

朝顔パイプ設置

パイプの間隔は1800mm程度とし、チェーンの取り付けを緩みなく行い、確実に設置します。

落下防止網設置

落下防止網の設置の際、網の継手部分が引っ張る力によって開かないようにします。また、結び紐は一定以上の衝撃に耐えるものを使用します。

まとめ

今回は吊り足場は通常の足場とはどんなことが違うのか、組み立て方についてご紹介いたしました。
足場の組み立てには、入念な打ち合わせ、点検などの準備作業が必要となります。安全な組立てを行うためにも吊り足場の仕組みや特徴なども把握しておきましょう。
特に、吊り足場は高所での作業が多く、危険な工事となりますので、設置する際は十分に計画をし、事故を未然に防ぐことが重要となります。

ASNOVA編集部からのコメント

吊り足場は、地に足が着いていない関係上、とても不安定に感じます。また、しっかりとした基準に適合したものでなければなりません。強度や構造を確認した上で安全な施工を心がけましょう。

#吊り足場 #吊り枠足場 #吊り棚足場

ASNOVA編集部

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